ISTP(巨匠)に、仕事を頼む・間違いを指摘する・評価を伝えるときの言い回しを、4つの指標から組み立てました。MBTIは傾向を見るもので、相手を型にはめるためのものではありません。本人が自分のタイプを教えてくれたときに、伝え方を選ぶ手がかりとして使ってください。
ISTPに伝えるときの4つの軸
| 文字 | 伝えるときのポイント | 理由 |
|---|---|---|
| I | 考える時間を渡す | その場で答えを求めず、「明日までに」と期限つきで返事をもらうほうが、良い意見が出やすくなります。 |
| S | 具体例と手順で伝える | 「たとえば」と実例をつけ、何をどの順でするかまで渡すと、正確に動いてくれます。 |
| T | 結論と理由を短く | 前置きを長くせず、結論から伝えます。指摘は感情ではなく事実で示します。 |
| P | 余白を残して決める | 最終の締め切りだけ決め、途中のやり方は任せます。中間で一度見せてもらう日を決めておくと安心です。 |
場面ごとの言い回し
〇〇・△△・□□のところを、自分の仕事に置き換えて使います。
仕事を頼むとき
- 手順と「どこまでできたら完成か」を具体的に渡す
- 最終の締め切りと、途中で一度見せてもらう日を決める
- 頼む理由は結論から短く
結論から言うと、〇〇をお願いできますか。 手順はこの資料のとおりで、△△までできたら完成です。 最終は〇月〇日で、途中の〇日に一度見せてもらえると助かります。 返事は明日まででかまいません。
間違いを指摘するとき
- 事実と直してほしい点を短く
- どこがどう違うかを具体的な箇所で示す
- 人前ではなく1対1か文章で
〇ページの□□の数字が、元の表と違っています。 直したものを〇日までにもらえますか。
締め切りを確かめるとき
- 進み具合と、困っていることを聞く
- 責める言い方にしない
〇〇の件、いまどのあたりまで進んでいますか。〇日に間に合いそうか、手伝えることがあれば教えてください。
会議で意見を聞くとき
- 議題を前日までに送り、書いて出してもらう
- 具体的な案や数字で聞く
明日の会議で△△を決めます。意見があれば、今日中にこのメモに書いておいてください。具体的な案があると助かります。
評価・面談で伝えるとき
- 根拠を事実と数字で示し、改善点は具体的な行動で
- 面談の前に、話したいことを書いて送ってもらう
今期の〇〇は、△△の数字が目標を上回りました。次は□□の手順を〇〇に変えると、さらに良くなると思います。
お礼を言うとき
- 何が助かったかを具体的に
- 短くてよいので、その日のうちに
〇〇の資料、△△の部分のおかげで会議が早く終わりました。ありがとうございました。
頼みを断るとき
- 理由と代わりの案を短く
- 状況が変わったら声をかけることを伝える
いまは〇〇が〇日まで詰まっていて、引き受けられません。手が空いたらこちらから声をかけます。
報告を求めるとき
- 短い報告をこまめにもらう
- 何をどこまで書けばよいか項目を渡す
- 文章での報告でよいと伝える
〇〇の進み具合を、区切りがついたところで教えてください。終わったこと・残っていること・困っていることの3つを書いてもらえると助かります。
新しい仕事を任せるとき
- 前例や見本を一緒に渡す
- 任せる理由を事実で
- 試しながら進めてよい範囲を伝える
〇〇の経験があるので、△△を任せたいと考えています。前にやったときの資料を共有します。まずは試してみて、〇日ごろに一度話しましょう。
避けたい言い方
| 言い方 | なぜ届きにくいか |
|---|---|
| 会議で突然「どう思う?」と答えを迫る | 考えていないのではなく、まだ言葉にしていないだけのことが多い |
| 「いい感じにやっておいて」とだけ頼む | 完成の形が見えず、止まってしまう |
| 前置きが長く、結論がなかなか出ない | 要点が分からず、話の途中で判断が止まる |
| 途中の進め方まで細かく決めてしまう | 状況に合わせて変える余地がなくなり、動きにくくなる |
ストレスがたまっているときのサイン
ISTPの劣等機能はFeです。締め切りが重なったときなどに、周りに過剰に合わせたり、急に感情的になったりしやすいと言われます。そう見えたときは、「あなたのせいではない」と事実を分けて伝える。
伝える前のチェックリスト
□ 考える時間を渡す □ 具体例と手順で伝える □ 結論と理由を短く □ 余白を残して決める □ 決まったこと・期限・担当を1行で書き残した
伝える側のタイプ別に気をつけること
自分のタイプとISTPで違う指標が、すれ違いやすいところです。
| 伝える側 | 違う指標 | 気をつけること |
|---|---|---|
| INTP | N→S | 目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す |
| ISTJ | J→P | 最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
| ISFP | F→T | 結論を先に、指摘は作業に向けて言う |
| ESTP | E→I | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る) |
| INTJ | N→S・J→P | 目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す。最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
| ENTP | E→I・N→S | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る)。目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す |
| INFP | N→S・F→T | 目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す。結論を先に、指摘は作業に向けて言う |
| ISFJ | F→T・J→P | 結論を先に、指摘は作業に向けて言う。最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
| ESTJ | E→I・J→P | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る)。最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
| ESFP | E→I・F→T | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る)。結論を先に、指摘は作業に向けて言う |
| ENTJ | E→I・N→S・J→P | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る)。目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す。最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
| INFJ | N→S・F→T・J→P | 目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す。結論を先に、指摘は作業に向けて言う。最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
| ENFP | E→I・N→S・F→T | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る)。目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す。結論を先に、指摘は作業に向けて言う |
| ESFJ | E→I・F→T・J→P | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る)。結論を先に、指摘は作業に向けて言う。最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
| ENFJ | E→I・N→S・F→T・J→P | 話す場と考える時間の両方を用意する(議題を前日に送る)。目的・完成形と、手順・確認点の両方を渡す。結論を先に、指摘は作業に向けて言う。最終の締め切りと、途中で見せる日を分けて決める |
ISTPと各タイプの職場での相性
伝える側のタイプによって、すれ違いやすい場面が変わります。自分のタイプとの組み合わせを開いてください。
| 相手のタイプ | 同じ指標 | 恋愛・友人 | 職場 |
|---|---|---|---|
| INTP(論理学者) | 3つ | ISTPとINTP | 職場での相性 |
| ISTJ(管理者) | 3つ | ISTPとISTJ | 職場での相性 |
| ISFP(冒険家) | 3つ | ISTPとISFP | 職場での相性 |
| ESTP(起業家) | 3つ | ISTPとESTP | 職場での相性 |
| INTJ(建築家) | 2つ | ISTPとINTJ | 職場での相性 |
| ENTP(討論者) | 2つ | — | 職場での相性 |
| INFP(仲介者) | 2つ | ISTPとINFP | 職場での相性 |
| ISFJ(擁護者) | 2つ | ISTPとISFJ | 職場での相性 |
| ESTJ(幹部) | 2つ | — | 職場での相性 |
| ESFP(エンターテイナー) | 2つ | — | 職場での相性 |
| ENTJ(指揮官) | 1つ | — | 職場での相性 |
| INFJ(提唱者) | 1つ | ISTPとINFJ | 職場での相性 |
| ENFP(運動家) | 1つ | ISTPとENFP | 職場での相性 |
| ESFJ(領事) | 1つ | — | 職場での相性 |
| ENFJ(主人公) | 0つ | — | 職場での相性 |
よくある質問
相手のタイプが分からないときは?
推測で決めつけないでください。本人が診断して教えてくれたときだけ参考にし、分からないときは「結論を先に」「理由を一言」「期限をはっきり」の3つを基本にします。
言い回しを変えるのは相手に合わせすぎでは?
相手に合わせるためではなく、同じ内容を1回で正確に届けるためのものです。やり取りの回数が減れば、どちらも楽になります。